Googleの生成AIアプリコンペ応募してみた

Googleの生成AIアプリコンペ応募してみた

こんにちは。AIを使って何か作ってみたいと思っていたところ、コンペ開催を知り応募してみました！

妻のサーヤがお話します。

生成AI × アプリ企画

締め切りまで1ヶ月、7月上旬に企画をスタートしました。企画は「写真から恋の詩が生成できるカメラアプリ」。

テーマが AIと聞いて、NHKの大河ドラマ「光る君へ」の主人公まひろが働いていた恋文の代筆屋から思いつきました。

この企画に決定した理由:

• コンセプトがポジティブ
• 3週間で完成しそう
• 類似アプリがない

プロンプトに挑戦

生成AIを使うにはプロンプトは避けれらませんね。企画とデザインを終えて、いよいよプロンプトエンジニアリングです

プロンプトエンジニアリングに初挑戦しました

Google AI Studioを使っています

Google AI Studio

Geminiに聞きながらプロンプトを作成し、写真をもとに短い恋の詩をつくるプロンプトができました。いい感じに写真からインスパイアされています。

4つのプロンプトに展開

これだけだとエモさが足りないので、これをベースに恋の感情を4つにわけて、ユーザーが選んで生成できるようしたい！

4つにわけた恋の感情

• 💖 初恋のときめき
• 💑 パートナーとの深い愛
• 🖋 思索的な愛の詩
• 💧 叶わぬ恋の切なさ

それぞれのプロンプトを書いてみたのですが、表現が単調になってしまいました。例えば、[💧叶わぬ恋の切なさ] の場合「切ない恋」「恋は叶わない」という文章がくりかえし何度も出ます。

ファインチューニング

この問題をGeminiに聞いたところ、「 学習データが足りないのでは？」と提案を受けたので、学習データを作成し、初めて Pythonで環境構築しファイルを洗浄してみました！

しかしデータが20しか作れなくて...たとえ1000作れたとしても学習用には全然足りないよなと思いやめました。

表現が単調になってしまうのは、分析から生成への手順がごっちゃになっているのでは？と推測し、写真を分析して文章を出力するプロンプトと、そこから4種類の詩を作成するプロンプトをプログラムで組むのが良さそうだと思いつきました。Geminiに教えてもらいながら Pythonでプログラム作成を試みました！

発想を変える

二人であれこれ言いながらこれまでとは異なる発想でプロンプトを試しました。その中でうまくいく方法が見つかり、プロンプトのみで実行する方法で改善できました。よかった…

プロンプト何語が正解？

ようやくプロンプトができたと思ったのも束の間、出力を英語にしたら、イマイチ変な詩に変わってしまいました。

日本は五-七-五のなどの音節で作ることを意識しますが、英詩は押韻が重要とされるなど異なる点があるためです。と Geminiが教えてくれました。

簡単に多言語対応できない

英語のプロンプトを呼び出し、出力をそれぞれの国の言語にするつもりでしたが、日本語の品質が下がるのでやめました。今回のコンセプトにはそぐわないのでボツです。

英語と日本語でプロンプトそれぞれ書いています。英語だけだと入力のトークン数が減るのでAPI利用料がおさえられるのですが、残念

アプリが動いた！

締切前日、プログラムからプロンプトを呼び出し、撮影して詩写真を作成することができました！とここで問題発生。昨日と出力が違う!? なぜ…?

出力がぶれないように調整とテストを繰り返します。デモ動画が撮影できたので、徹夜で応募動画を仕上げます

提出完了！

応募動画はこちらです

2500人を超える応募があったとか　世界すご　震えます

結果は9月に発表されるようです。

どうなるでしょうか!?

テストをお願いします

Android版を公開しました。ぜひダウンロードして動作テストしていただけると助かります。よろしくお願いします!🙇‍♀️🙇‍♂️

Cupid's Lens

恋のポエムが写るAIカメラアプリ

生成AIで未来がどう変わるか楽しみです。